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zoom RSS 100倍希釈の塩酸を舐めさせて何が悪い!

<<   作成日時 : 2013/01/20 23:45   >>

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相対比較という概念が欠如した人が多いですからね…放射脳の方々は…あっ、今回は違う?でも同じメンツかも… すべての薬物の人体への影響は、その量と濃度が問題なのにね。いずれにせよ「ろくに勉強もしなかった人に、まじめに勉強した人が貶され処罰される」なんて世も末です。

次の授業では、DHMO(H2O:水)をビーカーにいれて罰ゲームで飲ませるんだろうね
DHMOを致死量まで摂取した人は必ず死ぬし、どんなに水で薄めても効果がないから無駄だねw

こんな非科学的記事を体罰をテーマにねじ曲げた記事を書いて、科学教育を歪める報道をした新聞各社の編集長と記者は責任をとれ!
この話を「子どもの健康と命に関わること」と言った義務教育レベルで不勉強な広中達憲・市教育長は即刻辞任だ!

さて、論点がいくつかあるので先にその列挙と結論から

・100倍希釈塩酸15mlの毒性について
ないです。これから証明しますが、義務教育レベルで「補修」して下さい。

・試薬の取り扱いの是非
若干問題あります。が、せいぜい教頭先生に担当教師が「こら!以後気をつけなさい」と怒られて終わるレベル。

・教育方法
最適ではないにせよ、工夫した結果、滑ってしまっただけで問題ではないです。

・何が一番問題か?
騒いでいる大人の科学リテラシーの異常な低さです。



理科教諭が生徒に希釈塩酸飲ませる 蒲郡の中学校
2013年1月19日 19時57分
愛知県蒲郡市教委は19日、市内の中学校で昨年12月、理科担当の男性教諭(23)が生徒2人に水で薄めた塩酸を飲ませたと発表した。体調を崩した生徒はいなかったが、学校長が口頭で男性教諭に厳重注意をした。
 市教委によると、教諭は12月18日、理科の授業中に「実験に失敗したら塩酸を飲んでもらうよ」と話し、実際に失敗した2人に、0・35%まで薄めた塩酸15ミリリットルを入れたビーカーを自分がなめてから渡し、クラス全員の前で飲ませた。
 1人は飲み干し、1人は口に入れたがすぐ吐き出した。これまでのところ生徒に体調の変化はないという。教諭は「実験に集中させるためだった。健康被害はないと思った」と話しているという。
 今月18日に別の生徒の保護者から学校に連絡があり発覚。学校側は生徒本人と保護者に謝罪した。
 広中達憲・市教育長は「子どもの健康と命に関わること。あってはならない不適切な行為だった」と話し、今後も調査を重ねた上で処分を検討するとしている。男性教諭は学校長の監督下で授業を続ける予定。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013011990195715.html



中学化学の話としては、100倍に薄めた塩酸(もとの濃度を35%程度とした場合)は凄い味がするけど、少量なら口にできないことはない。でも、コレ以上の濃度がどれだけ危険か?わかるだろ?
って体験するお話。

そういう体験をしたって人は人は忘れてしまう、まして体験なき机上の学習で終わった人間が、どれだけ覚えているのだろう?
そういう奴が丸ノ内線の満員電車内に洗剤を入れたアルミ缶を持ち込み爆発させるんですよ(´・ω・`)

アルミと洗剤が化学反応か 
2012.10.20 12:05
東京都文京区の東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅に停車中の電車内で20日未明、女性客が持っていたアルミ缶が破裂し、乗客多数が負傷した事故で、女性客が「コーヒーを飲み終えた缶に洗剤を入れていた」と話していることが同日、警視庁本富士署への取材で分かった。

 同署は、洗剤が缶に残ったコーヒーやアルミ缶と化学反応を起こして発生した過失事故の可能性があるとみて、原因を調べている。また、その後の救助活動などで、けが人は20〜40代の男女16人に上ったが、いずれもやけどなどで軽傷だった。

 同署によると、アルミ缶を持っていたのは飲食店従業員の女性で、女性は「勤務先の飲食店で譲り受けた業務用洗剤をコーヒーを飲み終えたアルミ缶に入れていた」などと説明しているという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121020/dst12102012070006-n1.htm



豆知識
通常、試薬として出回る塩酸は35%濃度かそれを12倍に希釈した1N塩酸。特定の目的の為に38%濃度のものも販売されています。

参考までに…
今回使った塩酸(0.35%)のモル濃度を高校化学の知識で求めると

0.35%という超低濃度なので比重1(38%溶液で1.18) 塩酸の質量数36.5で計算したら 1000×0.35÷100÷36.5=0.0958904109589041mol/L

その塩酸のphを高校化学と高校数学の知識で求めると

pHは-log[H]で表されるのでHに上記値を代入すると
pH=1.0182248201062


空腹時の胃液のphが1なので、それ以下レベル。 コーラ(ph2〜2.5)よりはキツイ酸だったわ(;・∀・)

満腹時の胃液がph5程度なので胃液のphをこの値として、このph1の塩酸を一人15ml程度の量を舐めた事を問題だという人は、満腹時の胃液よりはるかにキツイph2のコーラを一人で300mlも飲む人の健康を問題視した上でコーラ不買運動を巻き起こして下さい。

まぁ胃液を吐いた時の感覚位は口に残るでしょうねw 「飲ませた」のは2人で作ったのは15ml程度、一人7.5ml(舐めるの間違いじゃね?)だし、先生が味見した後に舐めさせたわけだし、問題はないですね。(別報道によると、一人15mlだったそうです)

なんせ、美味しかったら罰になりませんからね(´・ω・`)

ちなみにヤクルト1本80mlなので10人で分けあった場合、一人8mlということになり、ヤクルト1本を10人で分けあった場合、それは文学的表現として「飲む」と書いて良いのだろうか?教えて文系の人!

この話が、100mlとかそういう量だったら「飲む」で結構ですし、作られた0.35%希釈塩酸も「飲料を目的とした液体」と言えるでしょう。しかし一人7.5mlという量は、到底「飲む」「飲み干す」なんて表現する量ではありません。

(加筆 すみません、当初一人7.5mlだと思ってまして、この文章ですが・・・コメントにあった報道ソースが正しければ一人15mlだそうで・・・実際15mlと7.5mlの水を飲んで見たところ、7.5mlは飲むとは言えないなぁと思いましたが、15mlだと喉を潤す量ではないが届いた実感はあるので飲む・飲み干すでイイな。と感じましたm(_ _)m)


ちなみに塩酸は食品添加物にも使われていますので、「濃度や量が問題じゃねぇんだよ」って言う方は、そっちにも凸願います(・∀・)

(補足追記)
●ph1レベルの塩酸少量摂取の毒性そのものについて
無酸症患者に希塩酸を投与するのは昔から常識で、そんな話を子供の頃授業で聞いたおぼえがあるので、ちょっと調べてみました。
(あくまで化学的な話で、何の制約もない状態で、みんなで塩酸飲もうぜーと言っている話ではありません)

低・無酸症における消化異常症状の改善に古くから塩酸リモナーデ(飲みやすくするため甘味を加えた希塩酸)を経口投与する治療が行われています。(一般的な用量は1日0.5〜1.0mlだが、用法用量は症状により異なるので医師が判断し使用。臨床実験のデータにph1.1を60ml経口投与という例もあります。http://journal.jsgs.or.jp/pdf/022071738.pdf 通常は症状の改善が見られるまで数日摂取する。) 胃酸を補い、消化を助けるお薬です。アシドーシスの状態では飲めませんが、その状態の人間が学校に来ることは出来ません(痙攣していたり重度の症状が出るため入院状態と見るのが普通)ので、この程度のphの塩酸を学校に来ている生徒が15mlを一生に1〜2回程度舐める事に化学・医学的に大きな問題はありません。

●副作用
健康な人間が危険度の少ないphレベルの塩酸リモナーデを継続的に経口摂取した場合、便秘になる副作用が認められますが、これは長期(少なくとも1週間以上継続して)継続した場合の話です。

●試薬用塩酸の不純物について
これも、元となる試薬が35%で食品添加用まではいかなくても工業用よりは厳密に管理された試薬用塩酸を100倍の水希釈を行なっており、大量に摂取する話ではないため、問題になる値にはなりません。

(参考)
薬用希塩酸 ドラックインフォメーション 薬理作用より
塩酸は、生体組織に対して強い刺激、腐食作用を現すが、至適濃度では、ペプシノーゲンを活性化してペプシンとし、たん白質消化機能をたかめる。防腐効果を有し、胃壁に刺激を与え、十二指腸においてプロセクレチンを活性化し、間接的に膵液、腸液の分泌を促進する。また熱性患者に対して止渇、清涼感をもたらす効果を有する。胃酸欠乏症に対して希塩酸、塩酸リモナーデとして用いられる。
http://www.yoshida-pharm.jp/files/interview/222.pdf


衛生上問題な程不純物(化学物質)があったら、学校の塩酸使った実験の大半が失敗する。

中学校の化学実験室にあるビーカーなら、普段使う様々な薬品(濃度の高い水酸化ナトリウムや硫酸や塩酸等)で微生物や細菌やウィルスの類は相当高いレベルで滅菌されている上に、その薬剤が残っていると次の実験が失敗するから、毎回キチンと洗ってある。お前らの家の食器みたいに中性洗剤で洗っただけとはわけが違う。 ノロウィルスなんて速攻死滅ですよ!

いかなる体罰も許すまじと批判するならともかく、衛生上で言うなら自家製梅干しや天然酢飲まされるより衛生的だけどね(・∀・)

単に授業の罰ゲームというゲーム性を持たせ、中学生という子供たちの学習に対する動機づけを工夫してみた若手教師が、モンペに体罰だ!と文句言われちゃったでござる。って話。

まぁ、アレだ。芸人だって滑るんだから23歳の若手教師が授業を面白くしようとして滑ったって不思議じゃないよな(´・ω・`)

ただ理解不能なのは「磁界の実験(物理)で失敗した罰なのに塩酸と言う(化学)試薬を罰ゲームに使ったこと」って事かな?
磁石でぶん殴っときゃ良かったのに…(´・ω・`)

物理実験中の話しなので、化学の試薬の取り扱いに対する説明不十分という事実があれば、教頭から怒られても仕方ないが…(中学理科は確か、物理・化学・生物・地学全て一人の先生が担当するから、説明不十分って話もないと思うけどね)
この程度の濃度と量で毒性云々と騒ぐ馬鹿は中学からやり直せ。

ちなみに法的に言えば日本では毒物及び劇物取締法により塩化水素原体および10%を超える製剤が劇物に指定されているけど、0.35%まで希釈した時点で劇物じゃなくなるからねぇw
10%以下に薄めた時点で劇物じゃなくなるので、生徒に調合させて飲ませたらアウトだけど、先生が調合し味見した後だから法的には、⊂(^ω^)⊃ セフセフ!!

強いて精神的な話をすれば「酸化還元反応」の履修前なら、ちょっと引っかかる話になるかもしれんが、あくまで義務教育中の生徒の話で、少なくともこの年代の親なら、キチンと習っているから文句言った時点で「補修」決定(´・ω・`)

正直、こんな事で面白い化学の先生が教壇を離れるようなことになる方が、科学教育上大問題である。俺に自分の子がいたら、こういう先生にこそ習わせたい。

まぁ、『履修前の子供』がこのニュース聞いて「Σ(゚∀゚ノ)ノキャー」って言ってるのは、可愛いと思うけどね(・∀・)

ちゃんと習ったはずの大の大人が騒いでいるのを見ると、なんか、こう…干上がったババァが少年の性問題を聞いてウットリしているのを見るような気持ち悪さを感じます(´・ω・`)

「俺はそういうのイヤ」って言うのは構わないけど「そういう教師はクビ」って言うのは明らかにおかしい。程度の問題は大事な問題です

化学や食品に限らず政治でも人事でも相対比較という概念が欠如した人ほど危険なものはありません。

その相対を正確に明確にしていくのが教養なのです。


(補足)
授業の罰ゲームというゲーム性について
褒美と罰でしか能力を発揮しなくなるような教育が行われるとしたら、それは問題だと思いますが、褒美も罰も与えられない教育があるとすれば、それも問題だと思います。この両者の間には雲泥の差があります。

やり方には慎重な配慮があって然るべきですが、基本的には信賞必罰は教育にとって効果的です。順位をつけるのが可哀相だからといって、全員で手をつないでゴールする徒競走のような“ゆとり教育”の弊害が何をもたらしたかは、今更論じるまでもないでしょう。

罰の意図が不明であるから賛成しないのであれば、逆にあえて非難する理由もない。ただの面白半分だったかも知れないと言うのであれば、その主張に対しても裏付ける根拠が当然必要になるでしょう。

追記
他報道だと、一人15mlとあるので、一部修正。(化学的にはあまり関係ないけど)





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コメント(32件)

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考えてみれば、水道水って薄めた漂白剤なんだよな(´・ω・`)
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 00:39
ちなみに塩酸の経口致死量(LD50)は、36%溶液の場合約10〜60mlです。100倍希釈用液の場合、1000〜6000mlとなります。参照 http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/HCl-1.pdf 他
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 15:51
一応専門家の末席としていろいろ突っ込みどころがあるので、はてなブックマークから出張してまいりました。よろしくお願いします。

やはり、塩酸の危険性や試薬管理問題に対する貴方の認識は甘いといわざるを得ませんし、責められるべきは当該教員で、(科学的な知識を前提としているかどうかはさておき)教育長の判断は結果的に正解です。

・100倍希釈塩酸7.5mlの毒性について

化学薬品の危険性を語る上で、あなたのいう「致死」、急性・慢性毒性に限ることはありません。試薬会社のMSDSは免責のためにやや過剰表現と感じますが、それでも「応急処置」に書かれていることに従うべき、というのが理想です。
https://www.nacalai.co.jp/ss/ComDocs/Msds/PDF/3/GHS-37316-2.pdf

少なくとも今回の場合(pH1の塩酸を15mL飲用)、歯の溶解や喉等の炎症の危険性があります。過食症やで嘔吐する人の歯がボロボロになる理由、逆流性食道炎という病気があることから想像がつく話です。

故意や過失にかかわらず、0.1M塩酸のMSDSにあるよう、すぐ大量の水でうがいをし、そのあとで食道洗浄の為に水を飲む必要があります。(毒性がないので)むしろ嘔吐させてはいけません。

また毒性に限る問題…「死ななければ問題がない」というのなら、例の大阪市桜宮高校の体罰(暴行)顧問はどうなるでしょうか。直接死にいたることはなかったはずから問題ないとはいえないでしょう。

この時点で⊂(^ω^)⊃ セフセフ!! ではなく、(^ω^;)⊃ アウアウ!! と考えるべきです。
tdam
2013/01/21 15:52
・試薬の取り扱いの是非

塩酸の濃度について今回の希塩酸が10%未満なら「劇物」指定ではないという法律上のご指摘は正しいですが、濃塩酸を希釈して「飲用用希塩酸」作ったことから、教員の「劇物」使用方法にも相当の問題があります。

これに「危険性」と「体罰教育の問題性」をあわせて考えれば、最低でも再研修、最悪教員免許の剥奪です。当該教員は理科教員として極めて不適格で、一般的な感性からいえば自ら辞職するのが筋でしょう。若いので情状酌量、今後に期待という理屈もあります。

教員免許制度自体で言えば、最高でも卒業研究を1年だけしかしていない大卒一年目の教員に、30人以上の生徒を管理しながら理科実験を行わせる制度自体が困難で問題とも思います。


・教育方法

やり方・強制性の部分で「工夫した結果、滑ってしまっただけ」の部分は多少ありますね。「もう100倍(計1万倍)程度に希釈して自分で飲んでみせ、かつ希望学生にだけリスクを説明した上で飲ませた」というのなら、実践的な良い教育と評価されることはあれど、問題視されることはないと思います。

試薬や器壁のコンタミ(異物混入)の問題も説明した上でやれば、強制性を問題にされることはないと思います。(モンペではない限り) 現実問題として、異物混入の点は工場レベルでも塩化水素を水に溶かして作った濃塩酸の場合は異物混入の危険性が比較的低いというのはそのとおりだとおもいます。開封後は分かりませんが…。

私の個人的な経験ですが研究を行う上で、メーカーサンプル品を使っていたときに、絶対に混入しているはずのない、混入していては困る試薬が入っていたため、指導していた後輩の卒業研究が半年分パーになったことがありました。事前に蒸留・精製を行うか、混入を考慮して「おおらかな」実験を行うことを教訓にしています。
tdam
2013/01/21 15:53
・何が一番問題か?

確かに、情報リテラシーも含めて「騒いでいる大人の科学リテラシーの異常な低さ」の嘆かわしさには同意します。2chや痛いニュースのコメント欄の多くは事実誤認も多く、総じて程度の低い罵倒合戦に過ぎません。それは擁護側も批判側もです。

それはさておき、貴方の発言で私が問題だと思ったのは、上で指摘した問題点の数々に加え、複数の報道にあたらないことという別の問題もあります。貴方が8mLは「舐める」が適当ではという国語の問題を提起されている一方で、「教員は100mLビーカーで100倍に希釈し、別のビーカーに15mLずつ分けて飲ませた」と報道があります。ビーカーの標線ですので濃度や数値の信頼性はきわめて低いですが、ご自身で二次情報に当たることがないまま他人を馬鹿などと批判し、「8mLだから舐める程度だ!」などと断定するのはいかがなものかと思います。↓別ソース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130119/k10014918601000.html

あと、途中の計算はおおむね正しいですが(教員の操作が不明、HCl揮発により濃度が変化する、混和による体積変化の未考慮可能性など除く)、「有効数字」が比重1・濃度0.35%としていることから一桁ないし二桁ですので、計算結果はpH1またはpH1.0にすべきです。
tdam
2013/01/21 15:56
・罰ゲーム性について

一般論として、あらゆる罰ゲーム的教育を否定することは私も過剰だと思います。そのうえで、今回の場合、「罰の絶対値」が教員と学生の認識中で大きく異なっていたのではないか、という点を指摘させていただきます。たとえば、(新品であっても)実験用ビーカーで飲食することは、多くの人にとっては忌避されることだと思いますが、(おそらくこの教員を含めた)一部の人にとってはボーナスに感じるかもしれません。教員本人の希塩酸の濃度・危険性に対する過小評価も加えても良いかもしれません。


以上、長々と指摘させていただきましたが、貴方はツイッターやはてブ、ブログをされているとのことで、読者フォロワーへの波及効果を考えると事実誤認部分は訂正され、これからはもう少し落ち着いて考えていいただければと思います。
tdam
2013/01/21 16:23
ご指摘ありがとうございます。
7.5に関しては修正しました。今回3つ程度の報道を見て書いており単一の報道から判断した訳ではありませんが、結果不十分だった事を教えて頂き有難う御座いました。

化学薬品の危険性を語る上で、あなたのいう〜「致死」、急性・慢性毒性に限ることはありません。〜というのは一般論としてはその通りですが、半数致死量の1/100以下でphは1、更に成分が希釈塩酸である事が明確という点から、大げさな危険性を鳴らす(免責)のは程度の問題としておかしいです。「0.35%塩酸という製品」の「応急処置」に書かれていることは、濃度を上げる使い方をしてしまった際の事や、様々な実験の中で塩酸が使われていた際の事を考えてを書いているに過ぎません。つまり販売した先でどう使うか想像できないから、0.35%塩酸でありながら38%溶液の注意書きを書くことで、想定を最大値に持っていっただけの話です。製品とはそういうものです。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 17:40
今回のケースで想定できる事は、教員の混合計測にミスがあって濃度が高くなってしまった場合の話ですが、これも誤差は大きく見積もっても0.7%塩酸が出来てしまう程度でphも0.7程度と見るべきでしょう。教員が先に試飲することで「これはいくらなんでも濃いな」と気付く話です。

歯の溶解や喉等の炎症や逆流性食道炎の話ですが、これも程度の問題です。逆流性食道炎は、神経性のストレス等によって長時間何度も食道が胃液に晒されて初めて起こる疾患ですので、一度や二度胃液が逆流したり、15mlの0.35%塩酸を1回舐めた程度で起こるような話ではありません。歯の溶解も、モル濃度約0.096mol/Lの塩酸15mlの場合約0.00144molが歯のカルシウムと反応するだけの話で、触媒反応ではなく反応量も計測なんてとうてい不可能な量ですから、これも程度の問題から言えば、責任問題に問われるような話ではありません。(それで歯に影響がでるなら、多分歯の漂白剤として大々的に販売されるでしょうね)喉も量が100ml位であれば唾液による希釈が不可能になりますので炎症の可能性はありますが、15mlでは唾液や他の反応で喉に直接達する前に希釈してしまい炎症の可能性すらないでしょう。

と言うか、そもそも第一に上げるべきは食道や喉ではなく舌じゃないんですか?
(それも粘膜があるので問題になりませんけどね)
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 17:40
計算に関しては、0.35%希釈にも関わらず38%比重1.18で計算し、他にも色々数字をいじってphを操作している人がいたのであえて、比重1の計算値を電卓で叩いた通りの数値をそのまま書き出しました。本当は小数点以下2桁にとどめたかったのですが、数値をいじる輩もいるのでこれはこのままにしておきます。

教員の混合が厳密ではない点は充分に理解しています。だから生徒に与える前に自分で試しているわけですよね。人間の感覚は中間点は曖昧ですが、限界点付近での鋭敏さは非常に優れていますので、十分な危機管理と言えますよ。

おおよそ、ほとんどの化学物質には致死量があり、それ以下の量を我々は体に取り入れて生活しています。あるものは薬として、あるものは食品添加物として、またあるものは養分としてです。もちろん0.35%塩酸15mlを食用製品として大々的に売り出す事は、あり得ない話ですが、人生の中で数える程度の体験としてそれを舐め、これより濃度の高い塩酸がどんなものか?を体験するのは、有意義でこそあれ道義的責任を問われる様な話ではありません。

以上が、化学の酸化還元反応実験で100倍希釈塩酸を生徒に舐めさせた場合の話。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 17:42
さて、私が唯一疑問に思っているは、本文にもありますが物理実験の過程で100倍希釈塩酸を生徒に舐めさせたから。
ただし、中学理科は確か1人の科学担当教員が物理・化学・生物・地学を教えるはずなので、物理実験の結果で起こったことであっても、化学のおさらいとして適切な事前指導があったかどうか?
ただ、この場合でも「教頭に怒られる」程度の話です。

補足ですが(順序間違えたので追加)
試験管やビーカーに入ったモノを口にする行為の精神的影響に関しては、化学実験での話なら説明すれば良いだけの話で、今回は罰なので精神的影響は必須だと考えます。

つまり、おちついて考えてこの主張なのです。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 17:50
但し貴方がおっしゃっている「試薬の危険性を甘く考えるな」と言う警告を否定しているわけでは決してありません。その観点から言えば残念な出来事とは言えます。
しかし、昨今の大人の科学リテラシーの無さを鑑み、教育という観点から見れば、化学実験の場であれば必要な体験だと思っています。以上、長々と失礼致しました。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 18:02
まぁ、これは誰に向けた話でもないんですが 相対比較と言うのは、0.35%塩酸が「安全か危険か」という極端な話ではなく、危険性はこの程度、そしてその危険を犯すことで得られるメリットはこれ。だからやる。やらない。という話。

実験という物の多くが、不注意によって事故の危険をはらむものである以上、事故によって起きるリスクを減らす為に、確実に想定できるリスクを負わせる事は、相対比較してメリットがある。と判断することです。

また昨今の大人のみっともないくらいの科学リテラシーの無さと、そこから生じる事故や誤解や愚かな判断は、純粋な個人へのリスクにとどまらず、社会的に大きな損失を招いています。このリスクとメリットも比較しなさいよ。って話です。義務教育とはそういうものです。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 18:27
あと、これは訂正

15mlとなると、飲むと言えるわ(;・∀・)
想像じゃなんなんで、約7.5mlと15mlの水を飲んでみた。
7.5mlの方は、飲むとは言えないねぇ・・・15mlは、喉に届いた感覚があるので、これは飲むと言えるねぇ。

この記事は、7.5mlの認識で書いた記事なので、そういう文章になっていて、後から15→7.5に数値だけ変えたので、なんかそういう文章になっちゃってます。まぁ、自分の失敗もあるので、ここで過ちを認めつつ本文はそのままにしておこう。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 18:37
ん〜 中途半端な修正だと文章が崩壊するので、一旦15→7.5に戻して、補足コメントを入れておこう。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 18:49
返信拝読いたしました。

私と貴方で合意できる点は、「安全に配慮した体験型科学実験は、学生の科学への興味を増す効果が期待できる」ということですね。そして、繰り返しになりますが、私は今回のケースを「安全に配慮」してもいないし、「体験型科学実験」としても不適当だと考えています。一方で、貴方は「安全に配慮」されており、科目が化学であったならば「体験型科学実験」として適当とお考えなのですね。

一点目、私がこれを「安全に配慮されていない」と判断した根拠は、実験用試薬使用に対する厳格な感性もありますが、0.1 M塩酸(100倍希釈)の市販製品のMSDSのなかで、ラベルのシンボルマークや「応急処置」・「取り扱いおよび保管上の注意」欄(これは濃塩酸や塩化水素自体のものではない)です。

危険性表記のある試薬同等品(≠劇物という法規制)を目的外使用したうえで、「教員本人が確認したから」「舐めた程度だから」「一度だけだから」「0.00144molだから」OKといわれても、社会では通用しないでしょう。人間の味覚が鋭敏さはそのとおりだと思いますが、一個人が一度味覚で判断したことと、他人の人体に傷害を起こさないということとは「科学的に」何ら関係がありません。

また、安全性という意味ではもう一点、教員がその責任において特別に使用許可された「劇物」を「罰ゲーム用」に希釈調製し、あまつさえ知識のない生徒に飲用させる感性は、「毒物劇物取扱責任者」資格以前に、劇物や化学実験教育に携わる資格がないといわれても仕方がないでしょう。この教員が大学の化学系卒ではないことを厳に願います。私の出身大学の化学科では夏休み等に高校生に化学実験の体験学習をさせることもありましたが、酸や塩基を使用させるときには必ず実験用ゴーグルと使い捨て手袋を装着させていました。
tdam
2013/01/21 20:12
もう一方の「体験型理科実験」についてですが、その行為を行ううえで生徒自身が希望したか?ということについても教員側にとって旗色の悪い報道ばかりです。一切の学習行為に生徒の自主性・任意性がなければならないという原理主義的な議論には与しませんが、一般に危険だと思われている行為(危険性を生徒が過大評価している状況だからこそ、教員は大して危険ではないということを伝えようとしたわけですが…)を強制するというのは行きすぎだと思います。

また、今回の報道では伝え聞く限り、「磁石と砂鉄」の実験で失敗したペナルティとして「希塩酸」を飲ませた(舐めさせた)ということですが、これに教育的合理性はあるでしょうか?物理実験で化学物質という脈絡がそもそもおかしい。たとえば亜鉛から水素ないし石灰から二酸化炭素を発生させる実験の一環として、塩酸の性質を理解させるために、というのなら理解できます。学習効果は低い、むしろ化学実験や化学物質に対する忌避効果があるでしょう。この点は貴方と一致しています。

さらに、実験の失敗ぐらいでそもそもペナルティが与えられるような悪さであるか?という疑問もあります。化学実験は教育の一環であってバラエティ番組ではありません。今話題になっている体罰問題も関連することですが、罰ゲームと称して希塩酸を強制的に飲ませることは教員としての不適格さ、未熟さを示しているように思います。
tdam
2013/01/21 20:12
以上のこと、そしてリスクとリターン(メリット)を総合的に踏まえた上で代替案…化学実験の授業の中で、先に詳細に説明した上で、より希釈した希塩酸を自主的に舐めさせる、すぐに水で口をゆすがせるという内容なら、個人的には許容できるということを重ねて申し上げます。(ざっと計算すると、1万倍希釈なら2Lペットボトルの水道水に濃塩酸1滴程度になります。)

急性毒性がないから、毒性基準値以下だから大丈夫論に対する反論は説明したとおりです。もう少し詳しく言うと、MSDSに書かれた毒性と炎症は別の評価軸であって、いわゆる定量性も定性性もない「放射脳」ヒステリーとは別の問題です。たとえばスギ花粉には急性慢性ともに毒性はないですが、私のような花粉症患者には極めて少ない量でもひどい炎症を引き起こします。一回だから炎症が起きないという保障はありません。

確かに、昨今(というか有史以来)の大衆の科学リテラシーの無さは嘆かわしいですが、それを懸念する以前に、今回のように明らかに不適切な「科学実験」を容認する姿勢が科学者側から出てくるのであれば反発が発生して、大衆と科学界の乖離は益々激しいものとなると思います。

生半可な知識でこのような事件を起こした該当教員が今後授業や実験に復帰できるかは分かりませんが、他の教員のみならず我々科学者や保護者を含めて、今回の件はぜひとも教訓にしてほしいものです。もちろん、理科教育には科学の面白さを最大限残した形で実験、体験型授業を取り入れてもらいたいものです。
tdam
2013/01/21 20:15
塩酸とは何か?を判断するにあたって1社の市販製品のMSDSに囚われすぎです。私は複数の試薬としてのN/10塩酸のMSDSに目を通しましたが、記載事項や内容やラベルのシンボルマークはバラバラです。軽視する気はありませんが、企業がそれぞれ判断して書いた1つのMSDSだけ見て教条的に人を断罪する判断基準にするのは軽率です。少なくとも法的にはここまで記載がバラバラだと、根拠としての採用は不可能です。
例:昭和化学劾/10塩酸
http://www.st.rim.or.jp/~shw/MSDS/08147950.pdf

企業が発行するMSDSはその製品を出荷した企業を守る場合、根拠として採用出来ますが、ここまで記載(注意喚起のレベル)が異なると、とある企業のMSDSを以って、全ての製品の取り扱い者を裁く根拠にはなり得ません。

また、実験で味を確かめるという行為は、人間の感覚を用いた分析行為の一環と言うこともでき、(罰ゲームは違いますが)飲食目的ではありませんので、目的外使用とは言えません。
10%以下の濃度に関してはお互い了承済の為省略。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:21
逆の例を考えましょう。製品として毒物・劇物の指定を受けていない薬剤と、同じく法的に毒物・劇物の指定を受けていない薬物と混ぜ有害な物質を作り、それで人に危害を加えた場合、どうなるのでしょう?当然ダメです。

生徒に舐めさせた希釈塩酸そのものが法的に問題が無い以上、化学的事実は重要で、この行為をキチンと吟味することが大事です。

化学的事実は(順番通りに書くと)・水で約0.35%まで薄めているので、試薬に含まれる化学的不純物の濃度は問題にならないレベル。・量は15ml。・頻度は1回。・phは計算上おおよそ1で念のため味覚で確認。つまり理論的な安全を確保した上で、phの確認として味覚で確認するという2重チェックが行われた。という事です。

以上が化学実験で希釈塩酸を舐めた場合の法的な視点のお話。感情で人を裁いたら不当な解雇として逆に訴えられます。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:21
実務者視点…
大学・企業の化学実験室という観点から言えば貴方のMSDSを守れという現場の話は正論です。つまり、今更塩酸の基本的性質を知らないなんてあり得ない場所で、わざわざ味覚でテストする意味が無い場所で、更に高度な実験を行なっている場所で、微細なリスクとは言えワザワザリスクを増やす意味が無いからです。また危険物取扱いという観点からの主張としても正論です。
私も危険物取扱いの資格は乙種ですが持っていますので、よく分かります。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:22
さて、ここまでが希釈塩酸を舐める事についてのお話。(つまり化学実験での話)
ここからガラリと視点が変わります。

教育という視点…
高校・大学・企業における教育や指導にペナルティなんて、あまり意味のないことですが、小学生・中学生といった年齢の公教育においてバラエティ番組よろしく罰ゲームを用いるべきかの是非の中で、勉学とは遊びの延長であり、その意味で“ゲーム感覚”が大切にされるべきだ。との意見は通り得ます。

そのような意図で希塩酸が登場したのであれば、著しく不適切とまでは言えない。
体験させることと合わせて、塩酸は安全な濃度に希釈すれば飲んでも差し支えない薬品であること。実際に薬局等で市販されていること。胃液の主成分は塩酸であること等も教授すれば、新たな理科知識の“体得”と合わせて、生徒の知的好奇心や興味関心を惹くこと(これは全生徒に当てはまる話ではない)も可能。

この教諭が具体的にそこまでの教授を行ったかは不明だが、状況から推察すれば、そうした配慮や意図があったと考えることは不合理ではない。

ただ、無論そうであったとしても、失敗者にマイナスを与えるよりは、成功者にプラスを与えるやり方の方が、教育手法として遥かに優れていることは確かだろうし、その点はこの教諭が未熟であったと批判があっても致し方ない。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:22
特に今回の授業自体は「砂鉄と磁石」の実験だったのだから、タイミングと必要性と手法への配慮が欠けていたことは否定できない。そうした「批判」はあって然るべきだろうが、やはり「非難」や「処分」をされるほどの不適切行為だとは私には思えないし、法的にも責任は問えない。


むしろ例によってセンセーショナルな取り上げ方をするマスメディアと、その情報に対してエモーショナルな過剰反応を見せる世間こそが問題。大阪・桜宮高校の体罰は明らかな「暴行事件」であり、再発防止のための真相究明や社会的議論に値する。だが、一方のこちらは明らかな「便乗記事」である。

教諭の行為だけを見て、賛成だ反対だと騒ぐだけでは、教育問題の実相という深刻かつ重大なテーマから、私たちの意識はどんどん乖離してしまいます。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:22
「非難」や「処分」をされるほどの不適切行為だとは思えない理由。

実験のペナルディに関しては、相対比較という概念で説明しましたが、「悪さ」ではなく、これによって想像されるリスクを想定内に収められるというメリットを書きました。
つまり、何が起こるか分からないリスクと、最悪こうなるリスクのどちらを取るか?という話です。(ここでは、物理実験なのに…という点はあえて外します)

水道水が塩素消毒されていることを考えれば、水道水が飲める子であれば、希釈した塩酸にアレルギー反応を引き起こす要素があるとは考えにくい話で、稀に過敏症の人が舌に口内炎を起こす程度のリスクです。このリスクは過敏症の医学的統計調査である程度定量化出来ます。

しかし、実験の注意事項を聞いていない生徒が引き起こす実験事故の可能性は未知数であり教員の興味付け(積極的興味ではなく、危険に対する興味)が不十分な場合、このリスクは跳ね上がります。実験内容にもよりますが1/100どころの話ではないでしょう。
教員がペナルディを設けた理由は記事にもありますが「実験に集中させるためだった」と記事にありますから、授業の効果を高めるだけでなく安全対策の一環と見ることも可能です。もちろん、この手法が未熟な手法と批判される事はあって良いと思いますが、大阪・桜宮高校の体罰問題とは全く異なる話で、この事例を出して「非難」や「処分」を訴えた時点でどうかしているのでは?と思います。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:22
余談で私事ですが…
小学生の頃、理科が得意で自治体が主催する特別教室(周辺数校の理科が優秀な子を集めて、指導要綱を超えた実験や教育を行う。石鹸を作ったり、鶏を解剖したり色々させてくれました)に通っていましたが、そこでも希釈塩酸を舐めた経験があります。当然、普通レベルの先生ではないので、教育担当となる先生の中には大学の化学系卒もいたでしょうね。また中学の通常の授業でも舐めた経験があります。
一応、私も旧帝大理学部教授(有機化学だけどね)の甥で、父も(企業内研究室の有機化学専攻だけどね)科学者でしたので「実験室の視点」というのも理解はできます。とても厳しいですよね。実験用ゴーグルと使い捨て手袋は子供心に憧れたものです。そして同時に教育者の甥でもあるので、「教育の視点」から色々なことを経験させて頂いております。両者は全く違うものである事をご理解下さい。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:24
代替案の10000万倍希釈だと、ph3位かな? 希釈塩酸中に人体に影響の有りそうな物質は、イオン化した塩素位でしょ?問題はphに絞れるでしょ。コーラだってph2はあるのに…そこまで薄めた塩酸の味はどうなんですかね?強烈な酸味を体感できるのでしょうか?その濃度は舐めたことがないので分かりませんが…直感で申し訳ないが疑問を感じます。ただ舐めれば良い話ではないので…
管理人 おっちゃんこ
2013/01/21 23:24
法規制の有無と有害・危険性の違いは説明したのですが…。0.1M塩酸について各社のMSDSが一言一句同じでなくとも、明示的に共通することは「誤って飲んだら、うがいをして、水を飲んで急いで医者にいきなさい」とありますから、常識的に「危ないから故意に飲むな」という意味であることはMSDSを読めば中学生でも分かるでしょう。

「10%以下の濃度に関してはお互い了承済」…10%以下だから安全とは私は一言も言っていませんよ。10%以下は劇物指定から外れるという「法律論」だけです。もしかして貴方は「劇物指定がないから安全」と二元論的に考えているのですか?そうではないでしょう?その次の「混ぜる」話は意味不明です。「毒物・劇物の指定を受けていない」0.1 M希塩酸といえども、混ぜる前から危険なのですから。

「生徒に舐めさせた希釈塩酸そのものが法的に問題が無い以上、化学的事実は重要」 いやはや、これまで私は貴方の意図を誤解していましたね。「0.1M塩酸は劇物ではない」=「法的に問題がない」=「安全性に問題がない」という理解なのですね。驚きましたが、論理学の問題で全くの間違いです。また、塩酸の安全濃度基準について「化学的事実」はどこにありましょう。

そもそも、劇物指定とは「これ以上は科学的にみて有毒である水準」であって、「これ以下は科学的にみて安全である水準」である放射性物質における安全基準とは方向性が違いますよ。つまり、ここから論理的にいえることは「劇物指定されていないからといって無危険・安全を保障するわけではない」ということです。そもそも政府もMSDSを発行している各メーカーも、チャレンジャーが試薬を飲む誘引を発生するメリットが全くありませんので、健康被害発生の「安全基準」を研究にすることなどあるわけがありません。
tdam
2013/01/22 00:29
もちろん「実験で味を確かめるという行為は、人間の感覚を用いた分析行為の一環」であったとしても、それが当該教員の心理的基準にはなりえても、健康被害の有無を確かめる科学的試験にはならないことは散々申し上げたとおりです。たとえば、希塩酸どころか濃塩酸を貴方が飲んで大丈夫だったとしても、一般的に飲用しても安全であることの「統計学的・科学的根拠」にはなりえません。

「理論的な安全を確保した上で、phの確認」ここまでの話で、一体どこに「0.1M塩酸を飲むこと」の理論的な安全が確保されていますか?法律上は劇物規制対象ではないが、MSDSでは「飲んだらアカン」と明記、これでどこが安全確保なのですか?

別に実務者視点で「MSDSを守れ」といっているわけではなく、「常識を守れ」といいたいのです。同じ危険物乙種の立場から念のため申し上げますと、塩酸は濃度に関わらず消防法の定める「危険物」ではありませんが、一般常識として「危険」です。

「バラエティ番組よろしく罰ゲーム」といっても、バラエティで塩酸などの試薬を飲むのは寡聞にして知りません。熱湯風呂とかと違って本当に危険だからでしょう。いわんや教育をや。

あと、水道中の「塩素」≠「塩酸」ですよ。当然、水道水は中和されており塩素源は次亜塩素酸イオンや塩化物イオン(当然、水素イオンではないカウンターカチオンがある)になっているので、その段落の「医学的統計調査」主張に根拠がないです。つまり0.1M塩酸の飲用に関する安全性に関する科学的根拠などないのです。

「私事」については塩酸を志願して舐められたのですよね。「対案」については「志願して舐める」の部分が重要であって、濃度・pHは十分に薄く、味覚を感ずる最低限度付近であれば十分なことです。
tdam
2013/01/22 00:31
●ph1レベルの塩酸少量摂取の毒性そのものについて
とりあえずこれまでのやり取りで、「貴方はいかなる濃度の塩酸飲んでも大丈夫だと言うんですね」とアホなことを言う様な人ではないと思うので、一歩踏み込みます。

無酸症患者に希塩酸を投与するのは昔から常識で、そんな話を子供の頃授業で聞いたおぼえがあるので、ちょっと調べてみました。

低・無酸症における消化異常症状の改善に古くから塩酸リモナーデ(飲みやすくするため甘味を加えた希塩酸)を経口投与する治療が行われています。(一般的な用量は1日0.5〜1.0mlだが、用法用量は症状により異なるので医師が判断し使用。臨床実験のデータにph1.1を60ml経口投与という例もあります。http://journal.jsgs.or.jp/pdf/022071738.pdf 通常は症状の改善が見られるまで数日摂取する。) 胃酸を補い、消化を助けるお薬です。アシドーシスの状態では飲めませんが、その状態の人間が学校に来ることは出来ません(痙攣していたり重度の症状が出るため入院状態と見るのが普通)ので、この程度のphの塩酸を学校に来ている生徒が15mlを一生に1〜2回程度舐める事に化学・医学的に大きな問題はありません。

●副作用
健康な人間が危険度の少ないphレベルの塩酸リモナーデを継続的に経口摂取した場合、便秘になる副作用が認められますが、これは長期(少なくとも1週間以上継続して)継続した場合の話です。

●試薬用塩酸の不純物について
これも、元となる試薬が35%で食品添加用まではいかなくても工業用よりは厳密に管理された試薬用塩酸を100倍の水希釈を行なっており、大量に摂取する話ではないため、問題になる値にはなりません。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/22 09:21
10%塩酸が法的に劇物・毒物の指定から外れるのは、以上の理由からです。安全だからではなく「法的に規制をかけるほどの危険を認めない」からです。

とある会社が発行した0.1mol/L塩酸のMDSDの記載事項(しかも同じ目的で同じ濃度の製品で会社によって記載が異なる様なもの)で、医学がねじ曲げられるべきではありません。
また、貴方が提示しているMSDSは、通常の35%塩酸に対する注意事項と製品である0.35%塩酸に対する注意事項がゴッチャになっていて、その分安全マージンは稼げているので安全管理上はそれでも良いのですが、化学的性質を論議する上で非常に不適切です。

あと今さら言うまでもありませんが、劇物・毒物の指定から外れたからと言って、即座に飲用用途に使えると言っている訳ではありません。
乙種レベルの危険物取扱者であれば、「法的に規制をかけるほどの危険を認めない」という考え方は持つべきです。(持っていると思うけどね)つまりこれを安全状態と見るのではなく、法的規制をかけるほどの危険性を認めない:グレーゾーンと見るべきです。

乙種危険物取扱者の場合、大抵の目的が職場の安全確保にありますので、多少過剰であってもグレーゾーンに関して「安全判定しない」という安全よりの判断をするのが正解ですが、立場が異なればグレーゾーンに対する判断は、それぞれのリスクとベネフィットで合理的に判断すべきです。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/22 09:21
ですから、化学実験で100倍希釈塩酸を舐める行為については、
子供たちの化学に対する興味をもたせる。塩酸の危険性を感じさせる。実験に集中させて事故防止に努める。等のベネフィットと比較して、現場の教員がそれぞれ判断して行うだけの話です。ヤラなきゃいけない話でもなく、やってはいけない話でもなく、それぞれ判断し行う行為です。
いわんや物理実験で罰ゲームに使った理由も「集中させたかった」訳で、広義の科学的興味や事故防止の観点もあるので、その稚拙さに対して「批判」はあっても「非難」「処分」するべき理由は見当たりません。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/22 09:22
>10%以下だから安全とは私は一言も言っていませんよ
貴方の主張は知っています。法的な視点の話だったので、劇物指定から外れるという「法律論」の認識が同じだったので、法的な視点の話の中で割愛しただけです。


>健康被害発生の「安全基準」を研究にすることなどあるわけがありません。
つまり、MDSDはその会社の製品を使用する際の指針に過ぎず、この問題を裁く基準にはならないということです。

>たとえば、希塩酸どころか濃塩酸を貴方が飲んで大丈夫だったとしても、
人間の体にそこまでの個体差はありません。

>熱湯風呂とかと違って
熱湯風呂も温度によっては充分危険です。程度の問題は大事な問題です。

>水道中の「塩素」≠「塩酸」
そんな事は知っています。構成元素及び分子によるアレルギー反応原因の話です。

>「私事」については塩酸を志願して舐められたのですよね。
違います、別に強制されたわけではありませんが、ごく普通に参加者全員に「舐めてごらん」と指示され、その通り皆で舐めただけです。「舐めたい人いる?」「先生、僕やります」と言う形ではありません。(小学校特別教室の話)
中学の時は時間的制約から、全員では無かったと記憶していますが、実験の早かったテーブルで、そういった体験をさせて頂いた記憶があります。特に志願制でも強制でもありません。
管理人 おっちゃんこ
2013/01/22 09:22
そんな事件があったのですね。
2013年、モンスターペアレントなんてドラマが出来て、すっかり世間に認知されるようになって。
さらに、市民権まで得るようになっ頃なのでしょうか?
今では、保護者総モンペ時代ですから、今その授業が行われたら完全にアウトですよね(笑)。
私の時代には、忘れ物をしたリすると狭窄で活を入れる先生もいて、確かに授業も生き生きしていたような気もするけれど、受験のための学力をつける目的とは関係なかった気もします。
親の価値観も多様化して、学校は当たり障りのない受験目的の勉強しかできなくなったのかもしれませんね。
体験型の授業は学校側としては、出来れば避けたいのでしょうけど、特徴を出すためには必要なことなのでジレンマがあるのと思います。
なので、すでに教材からマニュアルまでセットになって、結果まで用意された。体験型風教育教材があるのかもしれませんね。

2016/09/04 06:17

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